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ベジタリアニズム2

ベジタリアンとなる動機は健康増進のため、肉食への不安(食肉の汚染や病気)から、動物愛護の精神から、宗教的理由まで様々である。肉食をしないと言うと不健康になってしまうとか怪しい宗教だとか非難する人も多い。ベジタリアン生活を体験していると言うとよく知らない外国人にまで肉を食べなさいと説得されたこともあった。

特にベジタリアンが市民権を得てない日本だとインド人が多くいる土地と違ってレストランにベジタリアン用のメニューもなければ偏見や差別の対象になるだろう。確かに給食の問題とか子供がもったいないことせず食べることとか協調性を学ぶことを私は一切否定しない。生き残るためには何でも食べるべきだし、ルールはできるだけ守るべきだ。ただし必要もないのに肉食を続けることは私たちが住む地球環境を悪化させてしまう恐れもあるのだ。

インドの宗教は戒律上肉食をしないものが多く、国民の約30%が完全な菜食主義者で他は肉も食べるが、ベジタリアン料理も食べる。肉と言ってもタンドリーチキンのように鶏肉(や羊)は食べても牛肉や豚肉を口にしない人がほとんどらしい。飛行機で私の隣だった人は(特別食を頼んでいなかったようで)サンドイッチに入った牛肉を見てCAさんに「チキンはないのか?」と聞いてありませんと言われると「なら、いらない。フルーツはないのか?」と言って果物(まるまま)を何個かもらってしゃこしゃこと食べていた。

ヒンドゥー教徒の上位カーストは特に菜食なのでインド料理にはベジタリアン向けの多彩で豪華な料理が発達している。インド版ベジタリアン料理には卵も脂もゼラチンも使わないが、乳製品は多用される。各種豆類、穀類、ナッツなども多用され、質素でも低カロリーでもなさそうだ(かといって高カロリーでもなさそうだしインド料理の後はトイレですっきりできるのでおすすめ)。インド人はたんぱく質を豆類と乳製品(パニールと呼ばれるチーズ等)からしっかり摂っているようだ。ちなみに私はパニールという白い四角く切ったチーズ?の入ったパニールマカーニというカレーが好き。ダール(豆)カレーもたまに食べたくなる。

マクドナルドは世界中どこでも同じ味~同じメニュー♪というのは真っ赤な嘘で(チキンタツタが海外にはないと知って小学生の時は少しショックだった...そら竜田っていう時点でね)インドのマクドナルドにはベジタリアン向け商品もあるようだ。しかもインドのマクドナルドはベジ6種、ノンベジ6種ということでしょうがないからベジタリアンメニューを入れてやったというよりは肉を食わせたいマクドナルド側がかなり譲歩した感じがする。

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中国人はどこにでもいるが、インド人は比較的中国色の薄いアラブも含めて本当に世界中でどこにでもいる。10億人は軽く超えるインドの人口を支えているのはベジタリアンであることだろう。そら10億人が肉を食べてたらインドを持たないだろうし、どう考えても食糧が足りない。

ヒンドゥー教 *乳製品OK。
*宗派や階層、また地域や家庭によって純菜食から肉食OKまで多様。
*牛は神聖、豚は不浄だと考えているので食べない。
ジャイナ教 *卵そして採取により命を絶ってしまう植物(大根・芋・葱・にんじん等)も食べない。
*乳製品はOK。
*僧侶は微生物の殺生も避けるために水を取ることさえ拒否して入滅してしまう場合もある。
道教 *全真教は出家で道士(僧侶)たちは道観内で菜食主義の共同生活。
仏教 *南伝パーリ経典では肉食はOK、ただし肉が僧のために殺されたものとなると食べてはならないと解釈される。在家は肉に関わる職業に就くのは禁止。しかし釈迦のために在家が肉を用意したり病気の治療に肉をあげている。
*北伝の大乗仏教の経典では釈迦の肉食やそれによる不殺生戒を破ったという記述はないが、慈愛の心を育む必要から肉食を避ける。大乗仏教の菜食は肉食だけでなく球根野菜の使用も避ける。
*中国仏教はより厳格な菜食主義を主張。
*日本仏教では厳格な菜食主義を放棄、そして学術文献から釈迦の肉食も認可。ただし受動的な肉食と能動的な肉食は異なるとして托鉢以外の場合は菜食を奨励している場合もある。
*チベット仏教では菜食不要。
ラスタファリアニズム *Ital Food(アイタルフード)という自然食
*旧約聖書で禁じられた豚肉・甲殻類・貝類は食べない。
*自然から採れるものを摂取
*禁酒
*鶏・山羊肉ならOKだと考える人もいる。
ニューエイジ等 *ニューエイジ的な考えからベジタリアンとなる人もいる。
*PETAなどの動物の権利を認める主張も活動家・思想家として宗教枠に入るかもしれない。
*哲学者のように倫理学的な理由からベジタリアンとなる人もいる(功利主義の立場から脊椎動物のみを食べない等)。
セブンスデー・アドベンチスト教会 *卵と乳製品OK。
*豚肉、鱗を持たない魚介類等の旧訳聖書レビ記第11章で不浄とされる動物は食べない。
*鶏肉と鱗有りの魚は食べてもいいという信者もいる。
*三育フーズや三育...系の学校などを経営しているらしい。
*ベジタリアンに対応した病院(特に妊婦等に対してベジタリアンを禁止する医師がほとんどだが)神戸アドベンチスト病院などベジタリアン妊婦を支援する病院もある。
モルモン教 *珈琲・紅茶等の刺激物の禁止、禁酒
*肉食は禁止されていないが、過度の肉食は控えた方がいいとなっているために一般的にベジタリアンだと思われていることが多い。
ゾロアスター教 *全てOK、しかしペルシャからインドへ避難した際に牛・豚を食べなくなった人がいる。
イスラム教 *言わずと知れた豚肉は食べない考え。
*ハラル(認められた)とハラム(認められてない)食事がある。
*イスラム方式で殺されていない牛も鶏も食べないので、日本で市販されている精肉は食べない。
*厳密にはゼラチン等も食べられない。
*禁酒
*魚介類、乳製品、卵はOK。
神道 *明治天皇が肉を食べたり、昭憲皇后が牛乳を飲むことを神道の宗教家は反対。
*宗教的に禁止をしていたわけではないようだが、基本的に四足は食べないものだというのが当たり前になっていた時代があった。
儒教 *「医食同源」「薬食一如」という食法。
*死別(上司・肉親・近親者等)で喪に服す際の食事は「疏食」(菜食)が死者に対する礼儀。

ベジタリアンは宗教の戒律や特別な思想を持つ活動家の生活規範であることが多いが、宗教=ベジタリアンではない。菜食の宗教でもそれを守る義務がなかったり根拠が曖昧だったりする。私はどれの信者でないのでよくわからないが、道教か仏教(観音信仰)の斎(菜食)マークのお店で食べたベジタリアン料理はかなりおいしかった(のでそういうお店は増えて欲しい)。


ベジタリアンな奴が仲間にいると気を使ってベジタリアン料理の店を探さなくてはいけないとか、食事を一緒に楽しめないからうっとおしいと感じる人もいるだろう。反ベジタリアニズムというものも存在する。反ベジタリアニズムの意見には「肉だけと言わずに、もう食べませんという宣言をしたらいい」なんて言ってる人もいるが、極論というかなんというか...「どうぞ肉だけ食べて生活して下さい。」と言い返してしまいそうである。セミベジタリアンと呼ぶのか「肉はうまかったなぁ」なんて考えるベジタリアン初心者もいるのだから何も争わずに受け入れるべきなんじゃないかと思う。

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