連山は智恵(情報)と勇気(行動力)で世の中を変えるための読者参加型サイトです。
2009年4月時点、アルゼンチンにおけるデング熱の流行


実は日本からアルゼンチンの渡航する前に、人生のうちで
これほど予防接種を受けたことがないというほど、
色々なワクチンを接種してきた。

A型肝炎から、破傷風、黄熱病に、ついでにインフルエンザも含め。
そして、近くの国際内科のある病院で、お医者様直々に
南米生活のアドバイス(しかし、おそらくこの先生は南米にいらしたことはないだろう)
を受けて、大変に危険な蚊が多くて「日本で市販されている虫除けでは効果ありませんから、
現地で買ってください」とまで言われて、恐れおののきながらブエノスアイレスにやってきた。

たしかに、一ヶ月ほど滞在していたホームステイ先は市内のど真ん中にありながら、
オーナーがアバウトなベネズエラ人だったことと、建物の作りがコロニアル風?なのか
単に古いのか、外気と室内の空気の区別がつかないくらいにオープンエアーな作りだったので、ほとんど自分の部屋では「アルゼンチン版ベープマット」のようなものを炊きっぱなしにしていた。

とにかく蚊が多くて、トイレに入ると蚊に襲われそうになるのでそのたびに格闘しなければならず、もう大変だった。でも、なぜか日本と同じ程度の大きさの蚊しかいなかったので、
動きが鈍いのもあってすぐに退治できる場合が多かった。
しかし、噂ではブエノスアイレスでも大型の蚊もいるらしく、
場所や地域差が大きいとのことだった。

到着した3月のはじめから、しばらくたって分からないなりにも、
ちらほら「デンゲ、デンゲ」とニュースで言っているので、
学校の人に尋ねてみたら「それは北部のことだから、全然大丈夫」
とか平気な感じであった。

しかし、日本では「陸地で繋がっている以上、蚊なんてどこからでも飛んできますから」
と言われていたのを思い出し、毎日欠かさず、匂いのきつい虫除けスプレーをふって
出掛ける日々だった。

しかし、4月になって古巣を離れて、新しいもっと清潔なアパートに引越ししてからというもの、
まったく蚊を見かけなくなり、さらに気温がすっかり秋になって低下した。
そんなわけで、個人的には、まさか今頃デング熱で死者2名!なんてことになっているとは
夢にも思ってもなかった。

ところが、最近やっと部屋でテレビニュースが見られるようになったのと、
だいぶ言語的な理解度がアップしたことで、政府の対応が後手に回ったために、
既にいまやアルゼンチン全土でデング熱患者が発症していることを知り、
さすがに愕然としているのである。

まさに、人災!
なんでも、最初は北部だから安心していたのだろうが、
全然違う地方にも広まってしまっていて、数こそ少ないものの、
ニュース映像では必死で芝生に薬を撒いたり、
ドラム缶のようなもので何かを燻蒸したり、たしかにアルゼンチン政府も
頑張っているのは頑張っているみたいなのだが・・・

相変わらず、首都の空気は快楽的なので、そういう深刻さはまだニュースでしか分からない。
だが、事態は現在進行形なのである。
さらに本日ニュースで確認したところ、もう既にブエノスアイレス郊外で
数十人の感染者が出ている模様。
地下鉄のテレビでもしきりにデング熱の感染を媒介する蚊の発生をいかにして防ぐか、
必死で伝えている。

とはいうものの、ブエノスアイレスの高級住宅地といわれる地域を歩いていても、
道路がボコボコだったり、舗道のタイルがめくれ上がっていたりするのは普通なので、
そういうところに水溜りがあるのはごくごく普通のことなのだ。

一体全体、こういう状況を放置して家の植木やバケツの水を捨てるだけで
蚊の発生に対処できると思っているのやら?
アルゼンチン政府の対応は非常に支離滅裂としか言いようがない。

それでも天気がよくて、イースター休暇ということもあってほとんどの人たちが
露出度の高い服装をして平気で歩いていた。まあ、そんなものかもしれない。
まったく、中南米の人は抵抗力が強いのだろうが、本当に暢気な人が多い。
多分、これがアルゼンチン流の対処なのだろう。

コラム衆を募集中!(参考)新しい世界の意識と変容と新旧の分離

このコラムを楽しんだ人は→ クリック

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 2009年4月時点、アルゼンチンにおけるデング熱の流行

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://renzan.org/mt-tb.cgi/376

【月別アーカイブ】

【連山携帯サイト】

連山携帯サイトQRコード
携帯アクセス解析


Powered by Movable Type 4.27-ja